今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が日経ビジネスから報告された。
「71%という高い致死率で恐れられているエボラ出血熱の患者が米国で初めて見つかった。
懸念されていたエボラの上陸は米国経済にとって大きなリスク要因。初感染が確認された翌日の10月1日、ダウ工業株30種平均は前日比238ドル下落し、約1ヵ月半ぶりの安値に。米国初の患者はアフリカからベルギーブリュッセルに移動、そこからワシントンを経由してテキサス州ダラスに入っている。航空便を制限しても効果には疑問符。」
谷口は以下のようにコメント。
「エボラ封じ込め施策。だが日本は数々の災害に耐えてきたが、パンデミックという変化に対応できるかどうか。」
この事例が掲載されている日経ビジネスはすでに述べたように10月13日号だが、
17日現在、すでに二次感染者が出現してしまっている。一次感染者の男性はすでに死亡している。
二次感染者は看護にあたった2人の女性で、全身に防護服を着ていたのにも関わらず発症してしまったことにアメリカではパニックが広がっているようだ。
アメリカのニュースサイトによると、3月以来アフリカでは8399人の患者と4033人の死亡者が確認されており、世界保健機構によれば歴史上最悪の感染症の1つ。
感染地帯である西アフリカからはおよそ150人の旅行者がアメリカにやってきており、その中の感染地帯からはおよそ1ダースの人々がシカゴに入っているそうだ。
過去にもっとも猛威をふるった病気はペスト(黒死病)だ。
中世から幾度となく出現してきたが、19世紀の中国とインドでは1,200万人が亡くなったという。
専門家によると、日本には満員電車というパンデミックに絶好の場所がある。
しかも台風などの災害があっても通勤を優先するという国民性も組み合わさって、首都圏にひとたびエボラ出血熱が上陸すれば大惨事は確実だという。
日本は様々な災害に対応してきたが、それに慢心して命を落とすことが無いようにしたい。