2014年11月 4日 13:30
復刻による市場のリデザインを表した言葉です。その着眼は、決してノスタルジーではなく、過去、洗練されたものが持つ魅力を生まれ変わらせているという部分にあります。過去、世間で一世を風靡した商品には、必ず理由があります。とりわけ、長年、愛されてきたものは、日々研ぎ澄まされ、究極へと着実に進化していきます。過去に立ち返り、それらが新しい目によって見つめ直された時、復活の産声を上げます。それが今の若い世代には新鮮に映るのです。それは業界単位におけるマーケティングの技術ではなく、個人事業家が興味を示し、新しい着想で捉え直した時にこそ、マーケットがリメイクされていくという傾向があります。そこには従来の価値軸とは違う周辺の部分でドラマストーリーが市場価値を見いだしています。市場は、かつてクリエイターと呼ばれていた者がキュレーターとして、従来の魅力をカスタマイズした先に生まれていることを認識しておきたい。