2014年11月25日 10:36
不安を抱えてこそ、健全であることを説いた言葉です。無病息災を祈願する以上に、一病息災という、不都合を肯定的に受け止めることが健康でいられる秘訣であることを表しています。自然のすべてを受け入れる生き方は、良し悪しという概念を超えて、事実を素直に取り込むことを意味しています。自己肯定を軸足にした楽観的な生き方は懐の深さであり、課題解決の中を生きる所以です。そのため、心身の一部分が疲弊した状態を嘆くより、自己を総和した集合体と見なし総合的な観点で見ていきましょう。すると、必ず好循環が生まれてくるはずです。それは人の健康に限らず、企業経営、国家経営にも当てはまります。世界中に西洋思想がはびこる現代社会。これが行き詰った今、東洋思想の全体を包み込んでいくトータルマネジメントという認識が問われています。誰が経営するかではありません。どのように経営していくかが重要であることを確認しておきたい。