今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が日経ビジネスから報告されました。
「マッキンゼーの調査によると、世界の3人に1人が過体重(BMI25以上)か肥満(同30以上)。それによる経済的損失は世界の武力紛争や喫煙による損失額に匹敵するという。
その額は年間約2兆ドル。肥満による生産性の減少と医療制度からの支出、そして肥満の影響を緩和するのに必要な投資。
これに対して武力衝突およびテロが世界経済に齎している損失額は2.1兆ドル、喫煙もほぼ同じ。
WHOは肥満を糖尿病、癌、心臓病など非伝染性の多くの疫病に繫がる流行病と位置づけている。毎年280万人が太りすぎに由来する原因で死亡」
谷口は
「アメリカでは低所得者ほど太っている。フードスタンプでは高カロリーだが栄養バランスの悪いものしかもらえない」
とコメント。
欧米人とは違い、アジア人は本来の体質上肥満もさることながら痩せていることでの疾患が少なくないそうです。例えばすぐに脚をくんでしまったり、猫背になってしまうのは体型を維持するだけの脂肪や筋肉が無いから。そのために骨格の歪みにも繋がります。
日本においては30代男性のBMI値は22。
これが40代になるとBMI値は23にあがりますが、いずれも過体重には達しません。
BMI22が標準体重とされていますが、それは「統計上最も病気にかかりにくい体重」だそうです。
逆に、BMIが低すぎた場合も慢性疲労や低血圧などの症状に繫がることがあり、
更に太り気味(BMI:25以上30未満)の人が最も長命であるという厚生省の調査結果もあります。
「太り気味の人」に次いで、普通体重(BMI:18.5以上25未満)の人、肥満(BMI:30以上)の人、やせた(BMI:18.5未満)人、の順で平均余命が高い、つまり痩せている人は短命ということですね。
寿命という観点からすれば、痩せているよりかは少しぐらい太っていたほうがマシということでしょうか。