2015年2月 2日 12:19
長期的ビジョンで将来を見据えていく必要性を説いた言葉です。われわれは、悠久の時の流れの中に身を置き、長い旅程を日々歩いています。欧米中心だった世界の勢力図を存続させることは、永遠の成長を意味し、それはまさしく宇宙の真理に反しています。しかも、栄枯盛衰の言葉の通り、これまでの大国が衰退し、そして今、別の大国が、目覚めようとしています。今後、衰退期にあるわれわれが世界から求められる役割は、長期ビジョンを提示することといえます。これまでと違って高度情報社会がもたらした情報速度は、世界の速度を活性させました。まさに情報の体感スピードが劇的に高まった現在、1年や2年程度の短期的なビジョンでは、すぐに過ぎ去ってしまうことでしょう。もはや、100 年、200 年を見据えた構造モデルを構築していかなければなりません。そこには必ず、本質となるべき認識が求められます。成熟した社会に身を置く、われわれこそ、その役割を果たすことができるはずです。まさしく、悠久の時の流れが育んだ、自然や文化、すべてを内包した具体的な長期ビジョンが求められているのです。