2015年2月 6日 12:00
今週のIMAGINASではVOGUE3月号の特集「ハッピーなヒッピースタイル」が報告されました。
「今シーズンのファッションを表わすキーワードは「ハッピーなヒッピースタイル」。60年代以降、自由に身軽に旅を楽しんだセレブリティたちにインスパイアされたスタイル。できる限り現地の人やものとふれあい、その土地の食べ物やファッションに挑戦」
誌面ではカナダ、モロッコ、イビザ、ニュージーランド、スコットランドなどへのたびが紹介されていました。
「愛と平和と自然の旅。ヒッピーは60年代以降、常に時代の意見の一角を占めてきた第三極だな」
と谷口はコメント。
昨今は無農薬野菜、産地直送、地産地消などの言葉が表わしている通りのオーガニックブームですが、その起源は60-70年代に生まれたヒッピースタイルに見ることができます。
ベトナム戦争への反対運動という性質がヒッピーにはありました。
この2015年にヒッピースタイルが取り上げられるということは、今我々は戦争をしているのと同じぐらいの緊張を強いられているのかもしれません。
「成長」「前進」「改革」などの力強い言葉が持てはやされる社会。
ある種戦争状態と同じようなスローガンに見えなくもありません。
「ことさら成長を掲げるのはもはや20世紀の価値観だ」
と谷口はよく口にしますが、
ヒッピー的なものは緊張状態にある人たちに
「もっと力を抜けよ」
と語りかけているのかもしれません。