今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例がアエラから報告されました。
「08年にオーストラリアから上陸したリコッタチーズ入りパンケーキが人気の「bills」以来「朝食」が人気。
原宿の「カフェ・カイラ」では休日朝7時から行列で長ければ待ち時間は2時間。
お目当ては色とりどりのフルーツをパンケーキ本体が隠れるほど乗せた「カイラ・オリジナル・パンケーキ」。
2100円と朝食としては高いが、「非日常体験」の対価としてはありなのか」
谷口は
「高級朝食メニュー。キーとなっているのは「朝」そして「非日常」だな」
とコメント。
記事中ではハワイブームや、大ヒット映画「SEX IN THE CITY」描かれていた朝食女子会などを引き合いにだし、「ニューヨークやロサンゼルスのセレブやハワイのロコたちのロハスなライフスタイルへの憧れが2時間行列に並ぶ情熱を支えているのか」
と分析しています。
ロハスという言葉には「持続可能」という意味が含まれています。
パンケーキのために2時間並ぶということは一見エクストリームですが、
通勤時間が2時間を越えるケースも珍しくない日本人にとって、2時間行列に並ぶ程度は余裕で「持続可能」なのでしょうかね。
何にせよ
・休日の朝早く起きる
・2時間並ぶ
というハードルをクリアさせた上で相場の約3倍の2100円という高額も躊躇させない「カイラ・オリジナル・パンケーキ」。
マーケティング・ブランディングという視点で見るとかなりの成功事例のように思えます。
また、2月6日に清澄白河に上陸した『ブルーボトルコーヒー』も海外企業、そして何より長蛇の列という点で共通しています。
どのお店も、マーケティングの本家本元であるフィリップ・コトラーが見たら垂涎して研究を熱望するでしょう。
我々もぜひ学んでいきたいものですね。