2015年2月20日 14:00
今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が日経トレンディネットから報告されました。
「今シーズン欠かせないアイテムの1つが、“極めて普通”のスタイルを意味する「ノームコア」を象徴するタートルネック。スタンダートを売りにするユニクロのものを取り入れる人が多い」
谷口は以下のようにコメント。
「最先端ユニクロアイテム“ノームコア”。一週周って普通のものが新しくなったということだな」
「ノームコア」という流行はIMAGINASでも去年秋に取り上げたことがあり、その潮流は常にあったように思います。
ノームコアとは要するに「普通の格好」。
尖った格好で着飾らずに、自らの中身だけで勝負する……という思想が根底にあるようですが、外見に全くの無頓着というのとはまた違うようです。
というかそういう人は昔からいたと思うのですが、ノームコアというラベルを貼り付けるだけでなんだか高尚な思想のように感じられるのだからネーミングの力は偉大です。
シルエットや組み合わせなどに気を配りつつも、際立つような格好は避ける。
洗練されて見えたい、でもオシャレを頑張っていると思われるのはイヤ、といったところでしょうか。
ノーブランドというものに対する信仰(裏返しのブランド信仰)と同じような心持も感じるのですが、意地悪な見方をしないのなら「時代がプレーン・オーガニック」に回帰していると言えるのでしょうか。
そう考えると昨今のオーガニックフーズの流行ともどこか被っているのでしょうか。