今週のIMAGINASで発表された日経ビジネスの特集「こんなホンダは要らない 抜け出せ「ミニトヨタ」」
「ホンダにも製品の没個性化という「ソニー病」のリスクがある。
ホンダOBも「最近はホンダは改革ではなく改善にとどまっている」と器具。
世界初の自動ブレーキは実はホンダだったが、運転の主役は人という常識を捨てきれずに他者に水をあけられた。これはソニーがスマートフォンでアップルに逆転を許した構造に似ている」
「ホンダ・ソニーの失敗。変化を体質にし、イノベーションにつねに挑んでいかなければならない。独自性という意味では、個人や中小企業のほうが大企業よりも勝っている」
と谷口はコメント。
ソニーといえば最近では大企業病の代名詞のような扱われ方をされてなんだか残念です。
人間は、
「10万円の利益を得た時の喜び」
を得るよりも
「10万円の損失を出した時の悔しさ」
の方を避ける傾向の方が強いそうです。
株や為替取引の界隈では有名な話で、
例えば買った株に5万円程度の利益が乗ればすぐに売り払って利益を確定してしまうわりに、
買った株が値下がりした時は損失を確定するのが嫌なものだからズルズルと放置してしまい損失が大きく膨らんでしまう。
これがよくある相場の負けパターン。
経営も同じで、安全な利益を切り捨てて冒険をしにいくのは人間の本能としてやりたくないもの。
その点、ベンチャー企業であれば最初から冒険をしなければ利益が無いわけですから、革新性という点ではベンチャー企業の方に分があるのは当然なんでしょうね。
「大企業はベンチャー企業の集合体というような形を取ったほうがいい」
とよく谷口は主張します。
確かにそれによってベンチャースピリッツのようなものは保たれるでしょう。
会社が大きくなればなるほど、小さな会社の精神を保っていなければならないのかもしれません。