今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が週刊東洋経済から報告されました。
「豊島区の主婦、栗林千絵子さんは自称「お節介おばさん」。公園や街角で子どもに声をかけ、異変が起きていないかに気を配る。
彼女が地域の子どもを見守り育てる活動として、「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」を立ち上げたのは2012年6月のこと。その後、子供向けの勉強会や「子ども食堂」など、子どもたちを支援する動きが次々と芽吹いている。
仕事で忙しい家庭にとって無くてはならないのが子供を預かる学童保育だが、18時で終了する施設が多く、親が遅くまで働く場合は小さな子どもが自宅で一人で過ごすことになる。地域に目を向けることこそが、子どもを貧困から守るカギなのだ」
「お節介おばさんNET。地域の安全はやはりこういう人が守るものだな」
と谷口はコメント。
貧困だけではなく、いじめや虐待など、地域のネットワークがあれば防げることはたくさんあるように思います。
かつて、人は自分が住んでいる場所を中心とした徒歩圏内にネットワークを構築していましたが、電車や車などの交通網の発達で自分が住んでいる場所と自分の属するコミュニティが必ずしも一致しないことのほうが増えてしまった。
結果的に、かつては「お節介おばさん」のお陰で防げていた事件などが増えてきた。近所で泣いている子どもがいても、「○○さんの家の○○ちゃんだ」と分かれば声を掛けて事情を聴いてあげることができた。
しかし、我々は近所に住んでいる人のことをどれぐらい知っているでしょうか。
隣に住んでいる人の名前すら知らないということも珍しくはありません。
文明と時代の流れでそうなったとは言え、やはりそれは人間にとってあまり良いことではないと思います。
事例のような草の根的活動はもちろん、企業なども一体になって地域のネットワークを復活させるような運動が望まれます。