2015年5月29日 17:24
今週のIMAGINASでは以下の事例が 秒刊SUNDAYから発表されました。
「リチャード・プリンスというアメリカ人アーティストがインターネット上で物議を醸している。
彼は現在NYで個展を開き、自身の作品をおよそ1200万円で販売しているが、全て画像共有サイトInstagramからの写真を転用したもの。しかも問う後者の承諾を得ずに自分の作品として発表しているため、盗作という声が方々から上がっている」
谷口は以下のようにコメント。
「パクリフォトエキシビジョン。じゃあその個展を丸々誰かコピーして古典をやればいいんだよ。1200万円儲かるぞ」
コピーが芸術なのかとか、あれは芸術なのかとかこれは芸術なのかとか、デュシャン以来続いてきたそういう論争にはもう一部の議論好き以外はうんざりしていると思うんですがどうでしょう。
それでも、センセーショナルなことをすれば一々相手をしてあげる親切な方々(このブログもそうですが)のお陰で、事例のような場合でも「アーティスト」を名乗れるのだから結構な時代になったと思います。
現代美術の場合、盗作をするにせよその意図を明快に説明し、かつオリジナルを超えるインパクトがあればサンプリングとして認められるという風潮がありますが、
上手い説明ができていない時点で結局ただの盗作で終わるでしょう。