2015年7月21日 10:38
情報社会の進展により、誰もが利便性を享受できる権利を手にした一方で、われわれに課せられる義務を表した言葉です。ブログ、SNS をはじめ、個人メディアの存在によって活用方法が多様化していく中、静止画から動画の時代にも移行しています。さらに情報社会は、他人との距離をも縮めてきました。そこで浮かび上がってきた安心・安全という新しいニーズ。その実現のため個人を特定し、一人ひとりの行動が手に取るようにわかるという管理社会だともいえます。社会を統括するものは、もはやビッグデータとなってしまいました。今、マーケットもビッグデータが指し示す方向に動き始めています。新しい微細な動きまで感知できるアルゴリズムまで開発が進み、もはやマーケットに対して顧客管理は不可欠といえるでしょう。しかし、この感覚を俯瞰してとらえたとき、自ら座敷牢に入り、すべてが管理されている社会は、まるで社会主義の片鱗を見せているようにも見えます。すべてが監視され、市民の流動を自在に操れる時代の到来も遠くはないのではないでしょうか。大監視社会の特徴をしっかりと認識しておきたい。