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2015年8月24日 09:24

時間は止まらない。しかし、記憶の中では「止まっている時間」が存在しています。その差異に価値を見出した言葉です。止まっていた時間と相反して、動き続ける社会に身を置く我々にとって、それは忘れかけていた何かを思い出させる心の再構築を促します。アメリカとの国交回復で注目集まるキューバ、現地の風景はまるで古きよき時代を髣髴とさせる幸福な風景として我々に映ります。この哀愁が青春時代をフラッシュバックさせ、生きる活力にもつながります。一方で、原発ゼロの時代を経た2 年後、再稼動にいたりました。時間は良くも悪くも変化をもたらします。それが時代の判断となり、社会の活力となっています。歴史はこの循環の中にある価値と美学の結晶だといえるでしょう。ある現象によって多くのものを失ったとしても、時間の経過が価値の発酵を促し、独自の文化を形成していくのです。つまり、時間が止まったようでありながらも、実は価値は変化し続けています。そして、時代の変化は、一筋の光となって未来のヒントを指し示してくれるのです。止まった時間を嘆くのではなく、じっくりと新しい目で見つめなおしていきましょう。