2015年9月11日 19:19
今週のIMAGIANS編集会議では以下の事例がソトコト10月号から報告されました。
「エチオピアで『Kaldi`s Coffee』というカフェ・チェーンが人気急上昇中。
もともとエチオピアではコーヒーは家で飲むのが一般的だったため、欧米スタイルのカフェには注目が集まらなかった。
エチオピアの伝統的なコーヒーとはかなり異なっているものの、時代に合ったコーヒーの楽しみ方が徐々に浸透」
「エチオピアのニューライフスタイル。生活者への提案を続け文化を定着させる努力は巣晴らしい」
と谷口はコメント。
コーヒー発祥国であるエチオピアでカフェがあまりないという事実は意外です。
我々にとっては当たり前の文化が他国ではまったく当てはまらないということは多々ありますが、
そこで新たな文化を輸出する好機と見るか、あるいは参入する余地がないと見るかは人それぞれ。
よくある例え話で、国民全員が靴を履いていない途上国を訪れた2人の商社マンが、1人は靴を履いていない人しかいない国に靴が売れる訳がないと嘆き、もう一人は誰も靴を持っていないからこれから靴が売り込み放題だと大喜びしたという話があります。
マーケティング上は確かに後者の商社マンがビジネスマンの鑑であるかのように話されますが、実際は相当な苦労を覚悟しなければなりません。
事例にあるKaldi`s Coffeeも人気を得るための努力を惜しまなかったのだと思いますが、彼らが開発した市場に今後外資系のグローバルカフェチェーンが乗り込んでいくのでしょうか。
まだまだカフェ未開拓地が多いであろうエチオピアにどのような企業が乗り込んでいくのかが注視されます。