今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が日経ビジネスから報告されました。
「グーグル、マイクロソフト、ソフトバンク、インド人リーダーが相次いで誕生している。高度な理数系教育と厳しい環境が生む卓越したマネジメント能力と世界中に広がるネットワークは圧倒的。
ソフトバンクのアローラ氏はマイクロソフトCEOのナデラ氏やグーグル次期CEOピチャイ氏と親しい。欧米の金融界でもインド人経営者が多く、幅広いネットワークで企業買収や大型投資を掴む。
インドでの熾烈な受験戦争や多国籍企業での出世競争を勝ち抜いてきた粘り強さ、多様性の中で育ってきた包容力も武器。
主な言語だけでも23あり、人種・宗教・文化などが入り混じるインドではプロセスごとに役割を完全に分離するマネジメント能力が養われる。1人が何役もこなす日本とは真逆。
2020年代に中国を抜いて世界最多となる見込みの人口では、若年層の多さも魅力。少子化が進み、人手不足と賃金上昇に直面している中国とは対照的に、インドでは工場のワーカー、若きトップやエンジニア、企業化予備軍が増え続ける」
谷口は「多様性国家インド。中国やアジア諸国の次はインドの時代が来るのか」とコメント。
上司に薦められて『きっとうまくいく』というインド映画を観たことがあります。
インドの名門大学を舞台にした青春コメディーで、3時間という長さながら全く退屈しない。
当初はインド映画なんて最後に全員で踊るのがお約束の娯楽映画だとぐらいにしか思っていなかったのですが、鑑賞後は実にさわやかな気持ちが残って完全にインド映画に対する認識が変わりました。
映画の中でインドという競争社会とそれに耐えられなかった若者の自殺という問題が取り上げられますが、
アローラ氏やピチャイ氏の背後には競争に勝てなかった無数の人々が居る……という見方はネガティブすぎるでしょうか。
とは言え、同じく激烈な受験戦争で知られるお隣の韓国はインドほどのビジネスネットワークを築くにはまだ至っていません。
競争社会だけではなく、教育や環境など、全ての面が今の時代の要求と合致しつつあるのでしょうね。