2015年10月13日 09:25
日常の美学が価値となっていることを示唆する言葉です。日常の風景は、洗練された姿といえます。それは、どの分野においてもいえることです。例えば、訪日観光客が日本を訪れることで再発見された、日本の美意識。長野県にある猿が入浴する地獄谷温泉。一時期、有名な観光地として注目されました。しかし、これもプロモーションが先行してしまい、誇大広告が客足を遠ざけてしまったのではないでしょうか。低迷期を経た今、外国人の目によってその価値が見直されています。まさに、いわゆる観光地だけではなく、街中にある居住地や飲食店、商業施設、工場など街を構成するすべての要素に共通していえることです。そのありのままの姿に観光客は魅力を感じているのです。身構えることなく、普段の暮らしを丁寧に過ごしていくことが何よりも大切です。世界の旅人たちは日常の風景の1 シーンとして楽しみに訪れています。今、世界一の長寿国となった日本を影で支えていたのも日頃から続いていた、昔ながらの風景がかなえてくれたものです。日本の暮らしに誇りをもって、その魅力を大切に発信していきましょう。