2015年10月16日 16:49
今週のIMAGINAS分析会議では朝日新聞デジタルから以下の事例が報告されました。
「リバースプロジェクトでケータリング企画のディレクターを務める、フードコーティネーターの新納平太
は4年前から、捕獲獣肉を「森の恵み」として食卓に届ける活動を続けてきた。
現在、日本では森の健全な維持ができなくなり、猪と鹿の頭数が増え続けている。エサが足りなくなったため、森を枯らし、人里に降り、農作物を食い荒らすようになった彼らは、年間30万頭近く駆除されており、そのほとんどが破棄されてきた」
谷口は
「エシカルフード。日本は食料自給率も低いのだから、どんどんこういう活動をしていくべき」
とコメント。
最近はジビエブームで、鹿、猪、馬など食肉としてはあまり一般的ではない動物も流通するようになってきました。
日本の食料自給率は先進国としてはかなり低い40%程度ですが、一方で年間1800万トンもの食料が廃棄されており、世界トップクラスの廃棄量。(なお、輸入している量は5500万トン)
獣害が問題になっている猪や鹿などが食料として流通ルートに乗ることが一般的になれば、この矛盾を解消する一助になるのではないでしょうか。
日本がここまでの廃棄大国になってしまった一因としてはやはり食の欧米化という問題があります。牛肉や豚肉など、従来日本では食べられていなかった肉が一般的となったことによって、日本に豊富に居た猪や鹿には目くれなかった。
個人的には牛、豚、鶏以外の動物のお肉もそれぞれの良さがあって大好きなので、
ジビエが単なるブームで終わらないことを願っています。