2015年11月 9日 08:56
今年はアインシュタインが発表した一般相対理論の誕生から100 年の節目です。相対論は重力を物質同士が互いに引き合う力ではなく、宇宙をたわんだ膜のようなものと仮定した時に互いが寄り添い合う力だと証明しました。これはまさに実社会においても通じる理論です。情報社会の今は、物質だけではなく情報すら互いに引き合う社会といえます。森羅万象、すべてが膜のような宇宙のたわみの上にある現象だと理解すると、近視眼的な利益ばかりを追い求めてきた企業の綻びも理解できます。逆に、われわれは、たわんだ社会に生きていると理解すれば、仮に経営に行き詰ったとしても大きな目線で見ていくことを可能にしてくれるはずです。利益という力に惑わされることなく、未来社会を見据えた経営で新しい価値を生み出すことに傾注していきましょう。そうすることで変化が常態化している現代社会を切り開いていけるはずです。たとえ社会を揺るがすほど大変革が起こったとしても、新しい価値の誕生も相対論の中の一部であると見切り、流動社会を生き抜くコアとして、このキーワードを使ってもらいたい。