2016年1月18日 10:06
今までに無かった組み合わせが新しいジャンルを生みます。違和感と言えばマイナスのイメージを含みますが、手術台の上に傘とミシンを置いただけでシュルレアリスムが生まれたように、新しい感性によってセレクションされた配置は良い違和感となります。予定調和のクリエイティビティは情報社会においては鮮度を失ってしまいます。経営においても問われるのは奇想であり、イノベーションとは人既成概念を違和感で超克し、当たり前にしてしまう行為だとも言えます。例えば今では一般的となった書店とカフェのコラボも、かつては「なんとなくいいかもしれない」という奇抜な発想から生まれてきたものです。大陸から流れてきた文化を区分せずになんでも取り込んできた日本文化は良い違和感が作ってきた文化であるとも言えます。良い違和感を生み出すための鍵は、キャスティングの妙です。経営で言えば全く経験のない人に新しい事業を担当させてみる。チーム内での組み合わせを変えていけば良い違和感をいく通りも作り出すことが可能です。遊び心を持った配置で経営を変えていきましょう。