2016年2月15日 13:31
今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例がPenから報告されました。
「4月23日、六本木に新たなピーナッツの殿堂「スヌーピーミュージアム」が開館する。
ファンの聖地、サンタローザの「チャールズ・M・シュルツ・ミュージアム」の公式サテライトとなり、本館が所有する貴重なコレクションを元にキュレーションも共同で行う」
『ピーナッツ』はスヌーピー自身がキャラクタービジネスに言及するメタ的な視線であったり、主人公のチャーリー・ブラウンがとにかく救われなかったり、ルーシーのブラックな発言など、可愛いキャラクターに相まって内容はなかなかシビアなことで知られています。
とは言え、その中にはシュルツ氏の哲学や人間への洞察が盛り込まれており、読者たちはその中に自分たちの類型を見出すことができ、『ピーナッツ』は単なる子供向けのキャラクターではなく、世界中の大人に未だに愛され続けています。
日本でも川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム、通称「ドラえもんミュージアム」は子どもだけではなく大人も楽しめる内容ですが、『ドラえもん』も原作では、周囲の人間ののび太に対するかなり際どい発言や、ドラえもんのシビアでシニカルな視点など大人になってからようやく真意が分かるような内容が含まれています。
そもそも子どもも、大人が思っているほど「子ども」ではないもので、少々過激な内容を愛らしいフォーマットに包んであげるのが長らく愛される秘訣かもしれません。