今週のIMAGINAS分析会議では日経ビジネス3月19日号から以下の事例が発表されました。
「転職市場でIT技術者の人気が高止まりし、派遣社員の時給も高等を続けている。
外注ではなく自前でIT投資を遂行したい企業の増加がSE不足に拍車をかける。
インテリジェンスの転職サービス「DODA」の編集長によると、SEは退職をほのめかすだけで年収が100万円近く跳ね上がることもあるというほど。
転職求人倍率は3.24倍で、全職種平均の1.1倍を大きく上回っている。店舗とネットを連動させるオムニチャネル化を目論む小売大手や、ビッグデータ分析に乗り出す製造業などが人材獲得に躍起になっている。
システムを外注すると社内にノウハウが蓄積できないため、幅広い業種でSEの採用意欲が高まっている。
とは言え、採用が難しい以上、企業は自前でのIT人材の育成を迫られる。IT投資抜きで成長戦略を描ける企業はもはや少数だ」
「IT人材育成。必要なスキルは常に変わるので、それにどんどん対応する好奇心と学習意欲が必要」
と谷口はコメント。
例えば、サイバーエージェントが英語人材ではなくIT人材を積極的に採用しており、もはやプログラミングなどを始めとする技術は英語以上に重用されるスキルとなっています。
プログラミングも英語と同じような言語であると見なすことができます。
英語は英語圏の人々とのコミュニケーションを円滑にするためのツールですが、プログラミングはコンピューター言語で動くコンピューターとのコミュニケーションを円滑にするツール。
とは言え、IT人材の人口は未だ全く足りていないというのが現状らしく、日本IBMやサムスンなどはプログラミング技術者養成講座に社会課題として取り組んでいます。
もはやIT人材の育成は一企業の業績を左右するものであると同時に、社会全体でコンピューターと上手く付き合っていくための課題になっているのかもしれません。