2016年3月14日 09:38
突き詰めた先にこそ、他との差別化が生まれマーケットが生まれていきます。価値の成長期は、プラスが積み重なり、競争が繰り広げられます。その後、飽和状態に陥ったとき、逆転してシンプルな方向へとそぎ落とされていきます。このプラスとマイナスの繰り返しによって生活者の間には、より洗練された部分だけが残され、新たな領域が見出されていきます。それは、生活者自身が常に第6 感を研ぎ澄まし、感性による差配を行っているからです。過当競争の中では、決して次なるマーケット創造は望めません。新しい市場を手にするには、これまでとは全く違ったベクトルで市場を見つめていくことが求められます。その領域にまで到達するには、過剰なまでに執拗に差別化を繰り返していかなければなりません。その繰り返しも、決して数ある矢を放つというものではなく、しっかりと市場を見渡し、的中率を向上させていくことが求められます。もはや過剰な社会を悲観するのではなく、過剰な社会を肯定的に受け止め、新しい市場が生まれるチャンスだと見切る勇気を持ちましょう。その先にこそ、次なる価値が見いだされていくのです。