2016年4月 1日 17:57
今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例がNumero5月号から報告されました。
「芸能人のブログや口コミのステルスマーケティングが蔓延し始めた時期と前後し、タイアップもないのに「ほめなくてはいけない」「批判してはいけない」という自主規制マインドがあちこちに出現している。
言うなれば『言論の総タイアップ化現象』である。5年間ずっと被災知の現地報告を書き続けている私(ジャーナリスト鳥賀陽弘道)は、記者として当然のことをしているのに今や少数派」
この事例に対し、
「なんでもヨイショ&ポジティブシンキング。タイアップ感性が蔓延している」
と谷口はコメント。
実際、同調圧力は非常に強まったような気がします。
事例ではTwitterで被災知の現地報告を続けると批判されたとありますし、
FacebookやTwitterなどでよく「良い話」がシェアされていますが、
人間ポジティブなことしか言えない状態というのは、ネガティブなことばかり言っている人と同じぐらいに危険ではないでしょうか。
高市早苗議員が、政府の意に沿わない報道をした機関については自らの判断で電波を停止するという趣旨の発言をして物議をかもし出しました。
報道関係者の間でも、過度な自主規制は報道の精神を殺してしまうと危惧している識者がいます。
上からの圧力によって言論が押さえつけられている状態よりも危険なのは、我々国民一人ひとりがお互いの言論について多様性を認めず、ポジティブな発言以外はバッシング(炎上)の対象に見なしてしまうことです。