世界が長い歴史を積み重ねてきたように日本にも世界に誇れる長寿文化が存在しています。その継続力は、式年遷宮に代表されるように20 年、60 年単位という繰り返しによって時間が廻ってきました。その視点に立って100 年という構想を思い描けば、近代史の復元が見えてきます。日本文化がオムニチャネル化するほど、アイデンティティは際立ちます。その中、政治の世界ではナショナリズムの潮流が見え隠れしています。戦後70 年、戦争体験のない世代が再び突っ走ってしまう懸念もぬぐえません。しかし、その軸足には間違えのないレールの中にいることを願います。これは個人にもいえることです。個人の中に眠る文化財を復活させる仕掛けをとして、ターゲットとなる世代がいつ青春時代を過ごしてきたのかが重要なポイントとなります。過去に哀愁を感じることも共感というマーケット創造につながっていきます。とりわけ、情報過多の時代だからこそ、情報学習による共感連鎖が無限の広がりを見せているという社会潮流があります。あなたの事業においても、生活者が忘れずにいる懐かしい仕掛けを組み込んでいきましょう。