2016年7月23日 09:26
今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例が日経ビジネス7.18号から報告されました。
「グライド・エンタープライズのスキンケア用マスク「ルルルン」は化粧品大手を抑え、保湿など美容目的のフェースマスク市場でシェアトップを誇る。
フェースマスクは従来毎日使えるような値段ではなかったが、グライド・エンタープライズは低コストで精算できる委託先を徹底的に探し、42枚入りで1500円、1枚当たり36円で桁違いの安さを誇る商品を発売。
11年7月、自社ECサイトで売り始めたところ口コミで火がついた。
価格の他に、ギフト需要を開発したというのが成功要因。スキンケア商品は個人のこだわりが強く、ギフトには適さないとされてきたが、フェースマスクは種類が多くなく、そこまで嗜好性が強くなかった。そこで、北海道や沖縄など地方限定マスクを発売。シークワーサーやラベンダーなど、特産品の成分を使い小分けにしてお土産にしやすいように7枚入りの袋が5つ入ったパッケージで発売。旅行客の心を掴み、今では売上高の12%をギフト用が占める」
谷口は「新市場活性化。皆が慣れている日用品でも、少し視点を変えれば新たな市場を生み出す」とコメント。
実際、従来高価格帯だったものを低価格で提供するとそれまでは「特別なもの」だった商品を「日常の品」として売り出すことができ、そこにあらたな市場が生み出されます。
携帯電話、パソコンなどの電化製品や香辛料などの食品に至るまで、我々の身の回りのものは同じような経路で日用品になったものが多い。
全く新しい商品やサービスを作ること以上に大きな市場が広がるかもしれません。