本質とは何か。それが従来の価値観から新しい価値観へ移行していく社会において、最も重要となる着眼です。これからビジョナリーマネジメントを構想する時、その根幹となる部分は、一体何なのかしっかりと見定めておく必要があります。形骸化してしまった価値観は思考を停止させてしまいます。高度情報社会の中で、変化が相次いで巻き起こる今こそ、旧概念を捨て去り、新たな価値観を持つ世代を社会全体で見つめて行かなければなりません。そのためにも情報過多の時代を俯瞰し、一度、未来とは何かという根本的な問いかけから着想し、自分たちが行おうとしていることの意義や役割、目的を明確化させていく必要があります。それが、個人の生き様となって社会全体に好影響を及ぼしていくのです。なぜ我々が取り組むのか、その本質を問いかけ続けていきましょう。若々しい青春期の頃、自我の芽生えと共に、世界が広がって見えたあの頃のように、独自なる視点で自己の内面と社会を対比させるクエッションとアンサーを繰り返し、未来を展望するための羅針盤として活用させていきたい。