研究会ブログ

2015年01月 9日 Fri. Jan. 09. 2015

スマイルズ「100本のスプーン」、二子玉川に今春オープン

「Soup Stock Tokyo」を展開する株式会社スマイルズ。代表取締役社長の遠山正道様は、2007年に文化経済研究会でご講演いただきました。

このたび、同社が展開します「100本のスプーン」を二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケットに15年4月下旬にオープンすることを先月発表。

 

以下サイトから引用

「100本のスプーン」は、忙しい日々の中で家族が揃って食卓を囲む機会が少なくなっている現代だからこそ、おいしい食事を皆でゆったりと召し上がって頂ける空間を提供したいという想いからスタートしました。じっくりと時間をかけて作られた料理を、ゆったりとした空間で心地よいおもてなしと共に楽しんでいただく、スマイルズが提案する新しいファミリーレストランです。2012年に1号店を神戸・三田にオープンして以来、郊外やロードサイドを中心に全国に3店舗を展開しており、都心部の出店は二子玉川ライズS.C.店(仮)が初めてとなります。

引用終わり

 

スマイルズのコンセプトは「体温を上げる」こと。代表的な業態である、「Soup Stock Tokyo」も、「100本のスプーン」も、提供した料理によって食べた本人の「体温が上がり」、その周囲に流れる空気までが温まることを願っておられます。

 

また、「低投資・高感度」というキーワードをご講演当時にあげていただきましたが、格調高いコース料理ではなく、簡素なスープや一品の料理という「低投資」の理念はスマイルズの全ての業態に共通しています。

それ以上に大事なのは、「高感度」。自らのサービスによってどれほど生活者の感度に訴えかけられるかどうかが大切です。単身世帯がますます増えている昨今ですが、1人暮らしだとなかなかスープを飲む機会はないのではないでしょうか。スープのようなプラスアルファの一品は疎かにされがちです。

 

一方で、「100本のスプーン」のコンセプトではファミリーを意識され、そのキーとなるのは、「大切な人と共に、少しだけ特別な食事を」というコンセプト。

ここでも大事なのは「高感度」であること。「Soup Stock Tokyo」は、1人でスープをすすっている女性の姿が思い浮かんだことをきっかけに開始されたそうですが、誰かと共に食べる食事というものにも同じコンセプトで、あくまでも「少しだけ」の特別。

大事なのは、投資と回収の計算ではなく、それによって生活者の間に描かれるストーリー。皆様も、新たにオープンする「100本のスプーン二子玉川店」に是非足をお運びください。

 

なお、遠山氏の講演録を収めています『創造する経営』はここから購入可能です。

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