研究会ブログ

2018年02月 9日 Fri. Feb. 09. 2018

富田直美流「文化と文明の違いとは」

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3月7日(水)開催、第93回文化経済研究会にて講師としてお迎えします、富田直美氏とのお打ち合わせのため、氏が代表を務める株式会社hapi-robo st(以下、ハピロボ)のオフィスに伺ってまいりました。

 

人の能力を引き出し成長させるロボットで、自分の幸せが他人にもつながる、「人々の生活を幸せで豊かにする」ことを目標に掲げる同社。オフィスにはPepperなどのロボット、セグウェイ、そして氏を語る上では欠かせないラジコンなどが数多く並んでいました。

 

お打ち合わせでは、当日使用予定の資料を元に、氏から様々なお話を伺うことができました。中でも印象に残ったのが「文明と文化の違い」について。

 

「文明は『よい』というコンセンサスが得られるもの。対して『よい』というコンセンサスが得られないのが文化なんです。僕はバイクが大好きです。僕が乗っているバイクはガタガタ振動して、故障もしやすい。でもそれがよさであり、『文化』なのだと思います。便利さや快適さを求めるなら他の手段はいくらでもある。要するにそれが文明。でも僕は文化が好きなんです」

 

文明と文化、辞書上での意味は分かっていても、「富田節」によって語られることで大きな説得力を伴い、改めて理解することができました。

 

続いて、氏が提唱する「E-trinity」ついてのお話も。これは自己(エゴロジー)・自然摂理(エコロジー)・環境経済(エコノミー)の3つの「E」による幸福世界の実現を目指した、新たな概念です。エコロジー、エコノミーは耳馴染みがありますが、エゴロジーは氏による造語。他の二者がどれほど尊ばれていても、そこに自分の幸せがなければ意味がない。そうした氏の持論が強く反映されたキーワードが、エゴロジーです。その他にも打ち合わせを通して興味深いお話を頂きながら、セミナー当日がとても楽しみになりました。

 

次回研究会セミナー(3/7開催)では、氏のこれまでの経験から打ち出される未来志向の提案と、ハピロボでのロボット事業でそれをどのように実現しようとしているのか、そして人類が目指すべき「幸福」の形とはどのようなものなのか、お話を頂きます。



 

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