みなさま、クリスマスはいかがおすごしでしたか?
今年もあと6日です。
年末はなんだかもうバタバタで、忙しないですが
昨日お会いした方はそんな時間の流れとは
全然別の時間の中で過ごしているような方でした。
1月の作家、金工師の鎌田奈穂さんです。
ここ数日東京は暖かく、とりわけ昨日はお天気もよく
SAMメンバーはバスに乗って、
少し遠足気分で浮かれながら鎌田さんのお宅に伺いました。
アトリエも兼ねているお部屋は、とてもきれい!
自分の部屋と比べて、少し恥ずかしくなるほどでした。。。
作品からも、佇まいからも、そしてお家からも
丁寧に生活している人のオーラが感じ取れます。
予備校生時代に通っていた古道具屋さんで
偶然目にとめた一枚のDM。
そのDMに引き寄せられるように、
彼女は金工の世界に飛び込みます。
女のわたしでさえ、守ってあげたくなるような
そんな印象の女性ですが
その勇気と行動力の強さ、そして運命に感動しました。
休日にはよく蚤の市などをめぐって
古いものを探して歩くそうなのですが
時間の流れを纏ったものに、彼女の時間が流れ始めて
違和感なく自然に融け合うそれらは、見る側にもやさしく映ります。
ものに導かれて、とても自然にものをつくっている
そんな彼女に接しているとこちらまでほのぼのとしてきます。
ものづくりに携わる人と接したとき
とても違和感のようなものを感じてしまうときがあるのですが
彼女ほど自然にものをつくっている人に出会ったのは
はじめてかもしれません。
自分の道を見つけた人だけが持てる魅力なのでしょうか。
わたしには30年かけても見つけられずにいるもの。
自分の人生までも振り返ってしまう、
なんとも感慨深い不思議な一日でした。
きれいに整頓された小さな作業スペース。
とんかちでたたく作業はかなり大きな音が出てしまうそう。
遠慮しながら、毎日17時までが作業時間。
いつか大きなアトリエで思いっきり作りたいなぁと語っていました。
作業中に出る金屑。
小さな紅茶の缶にしまってある感じがまたかわいいです。
本棚に並ぶ本たちはその人そのもの。
お師匠さんの本もありました。
お師匠さんが、お子さんに贈ったプレゼントたちが集められた本。
とても素敵です。遠藤もわたしも早速購入することに決めました!
本棚の隅っこでみつけたとんぼのやじろべえ。
お茶をご馳走になりました。
とても良い香りのする、green tea。器も素敵です。
撮影風景。
カメラマンは前回に引き続き、わたしの友人の樋渡さん。
クリスマスということで、トナカイのセーターを着てました。
壁にぽつんと飾られた
友人にもらったという古い一片のタイル。
コミカルな絵が思わず笑顔にさせます。
クリスマスの昨日、わたしは彼女のお家で
素敵な時間をプレゼントされた気がします。
来年1月1日にスタートする鎌田奈穂「muslin」展、
みなさまどうぞご期待ください。
わたしもいろんなことを考えさせられた彼女のインタビューも
是非ご覧いただければうれしいです。
ではでは、みなさま良いお年をー
来年はもっといろいろと活動していきますので
どうぞよろしくお願いいたします。
(kubo)