上野の森の新しい芽
上野公園(上野恩賜公園うえのおんしこうえん)は
東京のど真ん中にあり
通称「上野の森」「上野の山」と呼ばれ、
敷地約62万平方メートル(東京ドーム約14個分)の大きな公園です。
そこには、上野動物園、不忍池、東照宮、西郷隆盛像などの
観光スポットに加え、10を超える美術館・博物館があり、
誰もが知っている有名な公園。
東京藝術大学は、公園の北東に位置し、
美術学部と音楽学部とに分かれています。
春に向かう新しい芽を求めて、
美術学部の卒業制作展を東京都美術館へ観に行ってきました。
上野駅公園口
西郷隆盛像/高村光雲作 不忍池
国立西洋美術館/1959年、ル・コルビジェ、重要文化財
東京藝術大学卒業制作展
東京都美術館
日本画、油画、建築、デザイン、工芸、彫刻の作品を
順次見て回りました。
4年間の集大成ともなれば、作品も大規模。
展示スペースに所狭しと作品が並べてあります。
なんとか入れ込みました感が強く、
休日ということもあり来館者も多かったので、
ゆっくり鑑賞するという雰囲気ではありませんでしたが、
エネルギッシュな作品群に圧倒されてしまいました。
再会の機会を期待しつつ。
彫刻科の作品
彫刻科の展示風景
工芸科の作品
油画科の作品
日本画科の作品
建築科の作品
デザイン科の作品
消え去ることと残ること
卒業制作展を観終わって、
学生たちが卒業後どうされるのかまでは分かりませんでしたが、
それぞれどんな生き方を選択するのかなと少し気になりました。
大学に残る人、社会人として会社に就職する人、
アーティストとして生きて行く人・・・。
会場で学生たちが自分の作品を熱く説明し、
コンセプトの話を来場者に語っている姿を所々でみかけた時、
ふと自分の卒業時の事を思い出していました。
そういえば、なーんにも考えていなかったなと。
そして、今からでも遅くないんじゃないかと・・・。
消え去ったことも多いけど、
残っていることを掘り起こしてみるのもいいんじゃないかな・・・と思いつつ、
冬の上野の森は日暮れの時を迎えているのでした。
(kagawa)