先週末、友人の結婚式に出席するため
生まれてはじめて北海道(帯広)にいきました。
半日だけ観光する時間があったので
お菓子で有名な六花亭が運営している
「中札内美術村」に行ってきました。
北海道十勝地方のおよそ145,000平方メートルの
広大な敷地内に美術館や
レストランが点在する中札内美術村。
ちょうど、今年は
六花亭の包装紙のデザインが生まれて50年。
一目見ただけでそのやさしさに心がなごむ絵柄。
みずばしょう、はまなし、すずらん、かたくり...
骨太のタッチで描かれた北海道の山野草とその花々。
この有名な包装紙をデザインしたのは
坂本直行(なおゆき)さんという人。
人々は親しみをこめて
「チョッコーさん」と呼んでいたそう。
実は、坂本龍馬の甥なんです!
「夢のある包装紙になりそうですね」と言ったひとに
「包装詩にするよ」と答えていたとか。
おしゃれ。
包装紙は中身を取り出してしまえば、
捨てられてしまう儚い存在。
けれど、つつましく、やさしい
チョッコーさんの花柄デザインは
これからもずーっと
六花亭の看板として残っていくと思います。
北の大地美術館に向かう途中、
柏林に囲まれたまくら木の遊歩道には
点々と彫刻が。
こうして自然の中に静かに在ると
より物語性を感じます。
包装紙で作られた風車。素敵!
入った瞬間、思わず
「すごーい」っと言ってしまいました。
包装紙にまるごと包まれた美術館の空間。
企画した人たちは、
あらゆるものをこの花柄で包みたいと思ったのだそう。
羽田と帯広を往復する飛行機の機体も包んでしまおうと
半ば本気で思ったりしていたそうです。
実現してほしかったな。
そして、乗りたかったな。花柄の飛行機...
床にころんころんと置かれたクッション。ほしいぐらい。
原画も展示してありました。展示の仕方、最高です!
自由にお花を描けるスペースもあって
ちょっと描いてみました。
わたしは捨てずにとっておきます。
ほんとに素敵なデザイン。わたしのたからもの。
わたしはデザイナーなので
思わずデザインとは...
いろいろ考えさせられました。
ちょっと遠くですけど
みなさんもぜひ、行ってみてください。
自然とアートと散歩。ほんとにたのしい旅でした。
中札内美術村 北海道河西郡中札内村栄東5線
今年は11月3日(木)までの開館です。
(kubo)