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2007年10月27日 世界遺産観光に問われる未来構想力私の出身は京都である。 その縁もあって今でも仕事で京都を訪れることが多い。 いつも慌しいスケジュールでゆっくりすることも少ないが、 そんな限られた時間でも昔の知人に会ったり、京都の街中を歩くようにしている。 一見、歴史の中で時間が止まったような京都にも 新しいマーケットを感じさせる変化に出会うことがあるからだ。 写真は、上賀茂神社。 正式には加茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と言い、 世界遺産「古都京都の文化財」として登録されている神社である。
ここ数年、世界遺産がブームとなり始めている。 リタイアしたら行きたい旅先の一番に「世界遺産」に挙げられている。 また、私の会社でコンセプトメイクと運営サポートを行っている NPO法人世界遺産アカデミーが主催する世界遺産検定でも 若い世代の受験者が増えている傾向にあるそうだ。 また、各地では次なる世界遺産登録をめざした活動が活発に行われている。 その一方では、あまりに一時期に多くの観光客が訪れることで 守るための「世界遺産」に登録されることが逆に壊す事態を招いている。 21世紀の文化経済時代においてもますます注目が高まるだろう世界遺産。 目先の利益にとらわれることなく、未来構想力に基づいた展開が必要である。 何しろ私たち人類共通の宝なのだから。 2007年10月19日 エコロジーの波に備えよ皆さんは「ベロタクシー」という乗り物をご存知だろうか? 97年に環境先進国のドイツで開発された屋根付き三輪自転車のことである。 我が国では02年に京都で初めて導入されて以来、 新しいエリアプロモーションの媒体として、また環境活動のシンボルとして、 次第に全国のあちこちで見かけられるようになった。 そして、今日、千葉県・柏の葉キャンパスエリアでも新しい走行がスタートした。
これは三井不動産が、推進する新しい街づくり活動の一環で、 そこに住む人たちに地元の素晴らしい自然や歴史の再発見を促し、 環境への取り組みに興味を持ってもらうことを目的にしたアプローチである。 弊社では、その基本コンセプトとコミュニケーション展開をサポートしているが、 今後、ますますエコロジーはマーケティングにおいて 不可欠なテーマになりつつあると感じている。 「不都合な真実」のアル・ゴア氏がノーベル平和賞を受賞したことからも すでに「環境」と「世界平和」は同列の課題なのだ。 私たちの仕事がライフスタイルの中にある課題を解決することだとするなら 「環境」は間違いなく最優先のテーマであり、 既に特定の企業だけが取り組むテーマではない。 今は対岸の小波のように見えても、近い将来、大きな波となって 私たちのいる岸に押し寄せてくるに違いない。 どんな小さなビジネスでも、今から意識を高め、備えておくことが必要である。 2007年10月17日 アイデアメモ私の机の上にはいつもハガキ大のメモ用紙が置かれている。 次々と出てくるアイデアをいつもすぐにそのメモに書き込むようにしている。 用紙そのものは伊東屋や東急ハンズなどで売っている、ごく普通のものだ。 大切なのは、気づいたこと、感じたことは思いつくまま書き留めること。 そして、どんなことでも必ず1枚に集約すること。 それに繰り返すことで、日常の中に問題を発見する力(気づき力)と、 それを集約してアイデアに昇華する力(発想力)が養われる。 もう何十年も書き続けた、この何千枚にもなるメモが、 私のビジネスの原点となっている。 このブログでも、少しずつ、このアイデアメモの効用についてお話ししよう。
2007年10月10日 「違いの創点」は日々の中にある本日から私のブログがスタートする。 タイトルを「違いの創点」とした。 今日のビジネスにおける重要な戦略テーマである 「違い」がいかに創り出されていくか? 私が、日々の中から感じた次なる「違い」の着眼やヒント(=創点)を リアルタイムで紹介していきたいと思い、このタイトルとした。 マーケティングコンサルタントである以上、 お話できる範囲に制約があることは予めご容赦いただきたい。 しかし、私たちを取り巻く日々の変化の中に明日の芽があることを 私の気付きを通して感じ取っていただけたら幸いである。 よろしくお付き合いください。
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