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2007年10月27日 世界遺産観光に問われる未来構想力私の出身は京都である。 その縁もあって今でも仕事で京都を訪れることが多い。 いつも慌しいスケジュールでゆっくりすることも少ないが、 そんな限られた時間でも昔の知人に会ったり、京都の街中を歩くようにしている。 一見、歴史の中で時間が止まったような京都にも 新しいマーケットを感じさせる変化に出会うことがあるからだ。 写真は、上賀茂神社。 正式には加茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と言い、 世界遺産「古都京都の文化財」として登録されている神社である。
ここ数年、世界遺産がブームとなり始めている。 リタイアしたら行きたい旅先の一番に「世界遺産」に挙げられている。 また、私の会社でコンセプトメイクと運営サポートを行っている NPO法人世界遺産アカデミーが主催する世界遺産検定でも 若い世代の受験者が増えている傾向にあるそうだ。 また、各地では次なる世界遺産登録をめざした活動が活発に行われている。 その一方では、あまりに一時期に多くの観光客が訪れることで 守るための「世界遺産」に登録されることが逆に壊す事態を招いている。 21世紀の文化経済時代においてもますます注目が高まるだろう世界遺産。 目先の利益にとらわれることなく、未来構想力に基づいた展開が必要である。 何しろ私たち人類共通の宝なのだから。 |