|
2007年11月20日 時間単位の市場戦略先週から今週にかけて 懐かしい方々から多数お電話やお手紙を頂戴した。 先週、私の新刊「時間単位の市場戦略」が発刊され、 ご挨拶を添えてお贈りした方々からのお礼を相次いだのだ。
この中では、今、「時間」こそ新しい価値を創造する突破口だと書いた。 ややもすると、私たちはビジネスにおいて、抽象的なターゲット論に陥りがちだ。 20~30代の都市型OL、団塊ジュニア世代の友達夫婦、新富裕層などなど。 しかし、より丁寧に生活者研究を続けていくと、 実は「時間」によって生活者心理が変化し、 消費動向が変化していることに気づくはずだ。 たとえば朝。始発電車でやってきた人が軽く朝ごはんを・・・と思っていても 駅の周りには一軒のお店も開いていない。 例えば夜。コンサートの帰りに、その余韻に浸りながらご飯でも。 ところがお店に入った途端に「ラストオーダーを...」と言われる。 「時間単位」とは、多様化して見えにくくなった顧客を 明確に浮かび上がらせてくれる戦略的なビジネス着眼なのである。 誰にとっても限られた24時間という大切な時間。 顧客の大切な時間をいかに生かすのか・・・が今後の我々の使命なのであ。
そんな中、今週の日経ビジネスが「狙え!時間賢者」という特集で 病院や百貨店など、さまざまな分野で 「時間単位戦略」が広がりつつあることが紹介されている。 本書と併せて読まれると、より参考になるはずだ。 それにしても、あまりにもタイミングが良すぎる。 これも「時間」が重なることによって生み出された価値だと考えたい。
|