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2007年12月 4日 所有の限界現在、私はマーケティングプロデューサーとして さまざまなプロジェクトに関わる他に 毎週末、立命館大学の経営大学院で社会人を対象に マーケティングおよび経営の講義を受け持っている。 1年間を4クールに分けて講義を行うのだが、 今年もすでに第4クール目の「顧客創造」に入っている。 受講生は22名で実に多彩なメンバーだ。 幼稚園や保育園を経営している人、 50代でネクストベンチャーをめざし、銀行を退職した人、 企業から参加している人たちもいずれも次世代の経営者をめざす、 起業家精神に溢れる人たちの集まりである。
先週の講義のテーマは「所有の限界」。 すべてのものは「使用」してこそ価値があるのだ。 「所有」するだけでは価値は生まれない。 逆に「所有」することでさまざまな負担や弊害が生まれつつある。 そうした視点を、蛍光管を売らずに「灯りのサービス」を提供した 松下電工の「あかり安心サービス」を事例にしながら解説した。 大切なのは、何を売るのか・・・ではなく、 何の問題を解決するのか・・・ということである。 その視点に立てば「所有」に大きな意味がないことが分かる。 果たして私たちは、いろいろなものを持ち過ぎてはいないだろうか? |