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2007年12月26日 日本へ回帰する時代ここ数年、温めていたテーマをようやく書籍にすることができた。 繊研新聞社から発行となった「日本へ回帰する時代」である。
21世紀になり、それまでの文明重視型の価値観から 文化重視型の価値観へ転換していくだろう・・・と、 これまでも指摘してきた。 工業型の量的拡大、経済的な効率性を追い続けた結果、 私たちが手に入れたものは何だったのか? そうした問い直しが、 ここ数年、あらゆるところで進んでいると感じていた。 そして、本質を問い直せば、必ず行き着くのが、 私たちの原点であり、アイデンティティである、 日本の歴史や文化である。 我が国で昔から育まれてきた文化や行動様式、 それらを育てた風土、環境、 さらには私たちの中に脈々と受け継がれてきたDNAの中に 次の時代を作り出していくためのヒントが紡ぎ込まれているのである。 そうした指摘をできるだけ早くまとめて紹介したいと考えていたが、 納得いく形で書籍にまとめるのに時間がかかってしまった。 その分、じっくりと内容を吟味しながらまとめたので ぜひ、興味のある方はお読みいただければと思う。 2008年、ますます文化経済型の社会現象が顕在化していくだろう。 その新年にあたって、次なる構想を練るうえでのヒントになれば幸いである。 |