囲み枠(上)
谷口正和 プロフィール

RSS

2008年4月18日

文化の求心力

御所3.jpg



京都御所が春季一般公開されていたので見てきた。

文化には中心軸があって、
それが求心力になって文化の全体系を維持している。
これが崩れると、文化全体が崩壊していく。
どのような文化にも、必ず中心となる「聖地」があるのだ。
思想的な意味合いで言うのではないが、
やはり京都は1200年来の日本文化の中心地であり、
その京都文化の中心軸は
「京都御所」ということになるだろう。
京都御所は、その昔ながらの
内裏の形を今日に保存している。
現在のものは安政2年(1855年)の造営だという。
紫宸殿(ししんでん)、清涼殿(せいりょうでん)、
建礼門院(けんれいもんいん)、御車寄(おくるまよせ)、
小御所(こごしょ)、御学問所(おがくもんじょ)、
御常御殿(おつねごてん)、左近の桜、右近の橘など、
聞いただけで歴史の一幕を
思い出させるようなゆかしさである。

 
はるか平安から奈良、飛鳥のころから
続いてきた文化の時に思いを寄せた。



御所橘.jpg

 

御所桜.jpg

 

 

 

HOME