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2008年4月21日 水の茶室、鉄の茶室・・・杉本貴志の世界
空間デザイナーの杉本貴志氏が 「杉本貴志展・・・水の茶室、鉄の茶室」を 開いたので、拝見してきた。 茶室といえば日本文化の象徴であり、 空間設計において、最も完成されたもののひとつだろう。 その茶室を水と鉄という 流れるモチーフと動かぬモチーフで コンセプチュアルに表現して見せたのが 今回の展覧会である。 水も鉄も、世界にすでにある素材であり、 それを編集して見せたところがデザイン編集者、 杉本氏の視線である。 デザイン=コミュニケーションと考える杉本氏の思想が 見事に結実している。 さすがの才というべきだろう。 杉本氏が、日本の美意識で 世界に語りかける第一人者の一人であることを実感した。 同展は5月30日まで乃木坂の「ギャラリー・間」で開かれている。 |