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2008年5月 9日 歴史のダイバーシティ
錫と金工具の専門店、清課堂が創業したのは、 天保九年(1838)のことだという。 今年でちょうど170年だ。 山中源兵衛が創業して、現在は7代目が引き継ぎ、 酒器などを製造・販売している。 蔵を改装したギャラリーと茶室では、作家の作品展も開かれる。
言ってみれば歴史の入れ子構造が京都なのだ。 おおきな歴史の中にいくつも小さな歴史が、 何重にも輻輳的に折り畳まれているのである。 その多重性と多様性が、 京都のダイバーシティ文化を支えている。 文化は時間と多様性で形作られるのだ。 この清課堂も寺町通りにある。 |