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2008年5月20日 テーマとドラマ
第25回「姫路菓子博2008」を見てきた。 全国の菓子の大博覧会である。 予想を上回る90万人が来場したそうで、 テーマ博覧会の強さを見せ付けた。 姫路城を背景にさまざまのブースや展示場が開催され、 それも実に面白かったが、 一番面白かったのは「歌劇★ビジュー」の特別公演 「SWEET DROPS~あるパティシェの物語」だった。 写真はそのパンフレットだ。
本物のパティシェを目指す青年を、 妖精のような人々が励ます物語で、 OSK日本歌劇団と宝塚歌劇団の元トップスターたちが 繰り広げるファンタスティックな世界は、まさにお菓子の世界。
少し上の目線を与えるものだ。 ややシンボリックで、ドラマティックな設定である。 即物的なだけでは、テーマは伝わらない。 お菓子という夢のある世界を訴求するのに、 「SWEET DROPS~あるパティシェの物語」は 十分なテーマ力を持っただろう。 お菓子の本質的コンセプトを見せられたのである。 それは「夢」だった。 |