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谷口正和 プロフィール

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2008年6月25日

美とエコロジー

 


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私は式会社アリミノの勉強会「スクランブルクラブ」を

長年にわたって開催させていただいている。

「スクランブルクラブ」とは美容業界の方々の勉強会であり、

言わば日本のヘア&ケア・ビューティのインフラを

形成する人々の集いである。

東京と大阪で隔月で開催されている。

アリミノはご存じの通り、業界最大手の美容剤メーカーだ。

 

 

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今回は「オークヴィレッジ」の稲本正さんにご講演いただいた。

稲本さんは作家であり、工芸家であり、オークヴィレッジの代表だ。

1974年に「人と自然、道具、暮らしの調和」を求めて、

工芸村「オークヴィレッジ」を設立し、現在に至っている。

エコロジスト、ナチュラリストであり、

森林生態系の大事さを訴える環境保護活動の先駆者だ。


 

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今すべてのジャンルにわたって、エコを避けて通れるジャンルは無い。

エコに貢献しているかどうかが、顧客支持の分かれ目なのだ。

私の情報分析誌「ネクシンク」の中でも、

「エコ・チェンジ」というキーワードで、以下のように解説させていただいている。

■エコ・チェンジ■
あらゆる選択の場面、Yの字分岐の場面で、よりエコな方向を選ぶ「エコ・チェンジ」が決定的に多くなってきました。地球経営がすべての選択肢の基本となった現在、エコロジーはあらゆる消費と産業の唯一の選択肢となりつつあります。リデュース、リユース、リサイクルといった3Rの論議を超えて、まさにライフスタイル思想ともいうべき段階にまで至りました。自然生命力によって生きる、無駄を出さない、地球環境を優先する。「エコ・チェンジ」は、この方向に沿った大きな流れとして、21世紀の社会と市場構造のインフラとなります。個人単位で、企業単位で、エリア単位で、コミュニティ単位で、国単位で、そして地球単位で。時代は「エコ・チェンジ」の流れに乗って動きます。次の時代のリーダーの選び方は、エコ・プレジデント、エコ首相となるでしょう。
 この大きな流れに乗って、商品や市場を構築するところに、顧客の支持が集まります。顧客は「よりエコな選択」を選ぶようになるからです。「エコ・チェンジ」社会の到来。この分かりやすくて誤解のないキーワードをそのまま信じ、実践するところに顧客が集まってくるのです。価値観の流れは、一度大きくカーブを切ると、もはや後戻りすることはありません。ただこの流れに沿って進むのみです。
(ネクシンク2008.5.12 VOL.1121号より)。

 

美とエコを両立させることが、21世紀の文化経済社会の大きな課題だろう。

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