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2008年7月 1日 パラダイム・シフト
「時代の価値観転換」という意味で使われるこの「パラダイム・シフト」は、 すでに時代のスタンダード用語にまでなっている。 しかし今こそ、このパラダイムシフトの真っ只中だろう。 20世紀型の利益至上の資本主義は行き詰まり、 今次なる社会と市場のあり方が模索されいている。 人間の生命力の根源である「食」は、 単なる「美味しい」を超えて、健康との関連が大きく問われるようになった。
一言で言えば「表層から内実へ」の転換が進行しているのである。 いまっもっとも重要な姿勢は「何が問題か」をまず真摯に論議することだろう。 一回立ち止まって「考える」ということが今ほど重要なときもない。
先日電車の中での出来事だが、 子供が靴をはいたまま座席に乗っていたのを見た紳士が、 そのことを母親に注意したところ、 母親は「何かご迷惑をおかけしましたか」と切り返してきた。 問題は迷惑をかけたかどうかではない。 社会モラルをどう考えるかなのだ。 経済の成長よりも精神の成長が問われるべきだろう。 |