|
2008年7月14日 顧客起点のランニング
すべての出発点は顧客にある。 この自明の理をきちんとやっているビジネスは、 はたしてどのくらいあるだろうか。 日本のビジネスの90%くらいは、 最初の掛け声だけで終わってしまっているのではないだろうか。 顧客の要請、指摘を聞き、それを分析し、次の施策に変えていく。 この単純な図式をまわしていくことが、意外と行われていないのである。 この図式をビジネスの中にシステムとして組み込み、 飽きずに回していくこと。 提供者論理に陥らない方法はこれしかないのである。 逆に言えば、システムとしての顧客ヒアリング装置を ビジネスの中に組み込んでしまうしかないということだ。
どのようなスポーツでも、一番の基本は「走ること」だ。 ランニングをせずに、小手先の技術をマスターしても、 いずれ足腰に来て終わりである。 顧客の声を聞き続けるというきわめて単純で、 しかし飽きてしまいがちなランニングを続ける以外に、 ビジネスの成功はありえない。 顧客起点とはこのことなのだ。
|