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2008年9月16日 シティ・イン・シティ構想力
この3連休、私が教鞭をとっている 立命館大学大学院経営管理研究科の学生40名を率いて、 東京のフィールドワークを行ってきた。 写真はミッドタウンから見た六本木ヒルズである。
現場百回というが、現場から学ぶことは非常に重要だ。 理論と現場の間には必ずギャップがあり、 もし双方が食い違ったら、訂正するのは理論のほうなのである。
ウォッチングして回った。 新しい都市の開発テーマとして注目されている 「アート」による街起こしである。 六本木ヒルズの森美術館、東京ミッドタウンのサントリー美術館、 そして国立新美術館である。 ミッドタウンでは開発を担当された尾崎哲夫氏、 六本木ヒルズでは商業施設担当の松永淳氏から それぞれレクチャーをいただいた。
小都市の集合体によって作られる。 東京は小東京の集合によって作られるのだ。 東京全体のテーマとともに、 重要になるのはそれぞれの小東京のテーマ設定である。 特にこれからの都市はアート&ミュージアムが、 その大きな核をなすだろう。 その意味で六本木のアートトライアングルは、注目すべき実験である。
テーマに顧客が集まり、 集まることがまたテーマを磨いてさらに集客する。 このようにして、都市と顧客は育つ。 ひとつの都市構想を目の当たりにした学生にとって、 刺激になったことだろう。 |