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2008年10月14日 モダンアートと意味
現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」の 第3回展に行って来た。 トリエンナーレというとおり、3年に1回の開催である。 映像、インスタレーション、写真、絵画、彫刻等、 多様な方法で観る者に「意味」を投げかけてきた。 現代アートは、意味を問うアートである。 だから意味に気づかなければ、何も伝わらない。 そこがおもしろい。 今回のトリエンナーレは、前にも増して映像型アート、 インスタレーション型アートが多かった。 形として持ち帰ることが出来ないもの、 記憶の中だけに残るものが多かったということである。 時間の経緯をメディア化したもの、 人間心理の内面へとさらに深層化したもの等、 まさに現代社会の心理の方向を示している。 価値の多元化と輻輳化が進行する今日、 モダンアートは、その領域も表現の仕方も、 意味を問いかけながら深く広がっていくだろう。
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