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2008年11月 6日 未来のこども絵本大賞2008
華頂短期大学が主宰する第2回「未来のこども絵本大賞2008」の 大賞受賞作が決まった。 川之上英子さんの「となりのばあさま」である。 仲の良かった2人のばあさまが、 山菜取りでおおゲンカしてしまって、 しゃもじやおたま、果てはじいさんまで投げあうという 日本昔話風の絵本である。 ダイナミックな場面展開、 ほのぼのいきいきした文のリズムが マッチしてとても楽しい作品だ。
今回は260の応募作品が集まった。 発表の場を作るということは、大変大切なことである。 興味とテーマが時代の中から新しい才能を発掘し、 それを発表することがまた次の才能を発掘する。 これは料理から小説まで、 あらゆるジャンルにおいて言えることだ。
絵本は人々のイマジネーションを喚起する 最大のメディアだと言っていいだろう。 審査員は児童文学作家の今江祥智さん、 女優でエッセイストの中井貴惠さん、 作家の椎名誠さん、 絵本作家のどいかやさん、それに私である。
世界は「未来のこども」たちのためにある。
大賞受賞作「となりのばあさま」
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