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2008年11月 4日 バスストップ・ガーデン
私が乗る停留所の前には、いつも花が咲いている。 花屋さんがそばにあって、小さな花壇を作って、 バスを待つ人の目を楽しませてくれているのだ。 私はバスストップガーデンと名づけて、 ひそかに感謝している。
自然が生んだものの中で、 花は大変不思議なもののひとつだろう。 なぜ花はあんなにも美しい色で彩られているのだろうか。 何よりも、なぜ私たちは花を美しいと感じるのだろうか。
ソクラテスの想起説によれば、真・善・美は、 すでに生まれてくる前から私たちの心の中にあり、 それが真・善・美を感じさせるものに出会うと、 自然に想起されるのだという。 人間は、真・善・美とともに生まれてくるのだ。 花はそのことを世界中で私たちに知らせてくれている。 |