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2008年11月27日 都市の神話
渋谷のマークシティと駅をつなぐ通路の壁面に、 巨大な壁画が現れた。 岡本太郎の『明日の神話』である。 縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画だ。 圧倒される。 ピカソの『ゲルニカ』に触発されて描いたということだが、 「芸術は爆発だ!」と叫んだ 彼のクリエイティブ・コンセプトがよく分かる。 エネルギーがみなぎり、 彼が持つ激しい喜怒哀楽が爆発している。 巨大なものは常に耳目をひきつける。 動物園の象から大海を泳ぐ鯨、 エンパイアステートビルから自由の女神まで、 大きいということはそれ自体がエネルギーなのだ。 巨大なものを受け入れる劇場、それが都市だ。 都市に新しい神話が生まれた。
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