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2009年2月 6日 回帰する未来
たまたま書店で上田正昭先生のご著書を見つけた。 『日本人の"魂(たま)"の起源』 (情報センター出版局)という本である。 上田先生は私の京都府立鴨沂高等学校時代の先生だった。 授業も受けさせていただいた。 京都大学教授、アジア史学会会長も務められ、 日本古代史研究の碩学である。 「書かれた神話」の前に「語られた神話」があり、 それが本当の神話なのだという一説には深く教えられた。 日本人のDNAの根源を知らされた思いである。
世界はブルーバードへ、だ。 私たち日本人にとって、その根本は「日本人とは何か」 ということであり、その探求と好奇心は、 必然的に日本人、日本文化へのルーツへと行き着く。
それはわが足元の過去に一度回帰する必要があるということである。 過去を未来へと照射し、クロスさせるのだ。 「師と弟子」という言葉あるが、 それは人間の叡智の伝達システムのことだろう。
上田先生のますますのご健勝をお祈りする。
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