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2009年2月13日 京野菜に還る時
京都は基本盆地であり、海から離れている。 しかし四季の寒暖もあり、野菜を育てるにはいいところだ。 水も豊富であり、ちょうど京都の大きさの水がめが 街の下に入っているようなものだという。
そこで「京野菜」というブランドが生まれた。 伏見とうがらし、賀茂なす、鹿ケ谷かぼちゃ、 壬生菜、 九条ねぎ、聖護院だいこん、堀川ごぼう、 柊野ささげ、七条せり、鷹峯とうがらし等である。
写真は聖護院だいこんだ。 私が教授を務める立命館大学のそばの八百屋さんで見つけた。 千枚漬けにしたり、すぐきにしたりして食べる。 根菜の王者の風格である。 その豊満とでも言うべき豊かな丸さと、 自然の色そのものの白さに久しぶりに再会した。 土は生きる力と食べ物を私たちに与えてくれる。
自然回帰とは、土回帰のことだと思った。
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